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特集|東日本大震災から学ぶボランティア

3.11 東日本大震災の災害から学ぶ点はなにか、この貴重な体験をまとめた、『週末は東北へ 災害ボランティア・ブック』(平凡社)を下に見えてくるモノを考えてみました。

実体験|津波で大きな被害を受けた地区での活動

6月某日、まず、現地リーダから作業説明をうける

 海岸沿いの地区の清掃。車で30分ほどの、雄勝町波板地区の現場に向かう。別の団体の人たちとの合同作業となった。集落の片付けと海岸の清掃のグループに分かれ、海岸の清掃を行う。波板は海水浴場もある美しい海岸だが、今回の震災で大きな津波被害を受けた。既にボランティアによる清掃作業が行われ、かなりきれいになっているが、所々にさまざまな漂着物が残っている。
 サッシ付きの壁、プラスチックの破片、漁具、木片、生活用品等々。昼食は昨夜コンビニで買っておいた、調理パンとジュースで済ませた(上右写真:砂の中は発泡スチロールや木片、ガラスがいっぱい。厚いゴム手袋の手でより分ける。冷蔵庫も無残な姿に。木片を土嚢に詰める。波打ち際の漂着物も丁寧に拾っていく)。


津波で流された集落を'寧に片付けてい

 集落の片付けの現場にも行ってみる。海岸寄りの低い土地に建てられた家屋は、完全に津波にのみ込iれた。コンクリートの基礎だけが残り、大きな瓦があらかた片付けられた今も、日用品など細かいのが散乱している。しかしそのどれもが、住民のに々の大切なものばかり。まだ使えるもの、思い出の詰まったもの、貴重品などを、ボランティアが手作業で一つひとつより分けていく。屋根瓦、電線や電化製品、ガラス類などを瓦礫の中から分別する。仏具や賞状、箱入りの茶器セットなどもあり、取り回けていく。作業中、通帳らしい貴重品の入った風呂敷包みが見つかる。

 波板海岸からの帰り道、北上川にかかる新北上大橋のそばをバスで通過する。津波に直撃されて大きな橋の一部が流されていた。ボラセンに戻ると、夕食の準備や、活動の後片付けをする人で賑わっている。地元の子どもたちも遊びに来ていた。ボランティアたちの宿泊先は、ボラセン、公民館、近隣のホテルなど、グループによってさまざま。私たちは松島の旅館を予約している。少し離れていても、地元の旅館やホテルを利用するのは体が休まる上に、少しは地域経済のお役に立つのではという思いもあるからだ。明日の作業は今晩のミーティングで決まるため、朝にならないとわからないということだった。


 (上2点)ヘルメットと長靴の中敷きは、後で便う人のために清潔に。(下左)汚れた長靴を洗う。(下右)遊びに来る地元の子どもたちのために、折り紙などがたくさん用意されている。


2日目の作業は、住宅前の側溝の清掃

 今日は、北上川沿いの大川地区で、住宅前の側溝に詰まったヘドロや泥、砂利をさらう清掃作業をする。スコップや一輪車を使っての力仕事だ。ここはjリから数キロ離れているが、津波が川を遡り、土手代越えた。梅雨の時期を迎える前に、側溝をきれいレしておかないと、雨水を排水できなくなる。まずは、リーダーから道具の使い方や作業手順の説明をツける。地元自治会の方の挨拶もあった。側溝の蓋を開けるのは3人がかりだ。何十キロもある蓋の多くは、津波で流されていたが、住民の方が拾い集め/とというから津波の力には驚く。作業中、川沿いの酒路をスクラップとなった車が運ばれていった。



(上)重い蓋開けは、手を挾んだりしないように慎重に行う。(下左)4、5人のグループがチームとなり、スコップで泥を出す。(下右)掻き出した泥を一輪車「ネコ」で運ぶ。


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作業に力が入っていく。日差しが強くなり、汗が噴き出す

 4、5人のグループが一つのチームになって、泥出しと運搬作業を手分けして行う。側溝の中は、雨が降った後のせいか、ヘドロの臭気が鼻をつく。跳ね返って目に入ると大変なので、ゴーグルは必須だ。道具はスコップや「ネコ」といわれる一輪車。道具類はリーダーたちが用意し、ボラセンから運び込んでいる。初めは力の加減がわからずに、へっぴり腰だったが、時間の経過とともに慣れてくる。とはいえ、重たい泥をすくう作業は重労働だ。日差しが強くなり、暑さに負けてマスクを外していると、リーダーから「マスクをつけて日の注意がとんできた。

現地の方の差し入れで、ホッと一息

 リーダーから、まめに水分と塩分をとるようにとアドバイスがあった。なるほど梅干し飴をなめ、水を飲むと元気が回復する。側溝は北上川の土手沿い延々と続いているのだが、数の力とはすごいもので、きれいになっていくのが喜びとなり、やる気が勺いてくる。力のある男性はたくさんいるが、若い女性たちは、数も力も気力も負けてはいない。リーダ一から、「無理をしないで、休んで」との指示が入るが、その通り。張り切り過ぎはケガにつながる。泥゙をすくい取った後の側溝は、さらにほうきで掃いてきれいに。しばらくすると、地元の方から、冷た ヽお茶とお菓子の差し入れがあり、休憩となった。


       

(上)地元自治会の方からの、冷たいお茶とポテトチップスの差し入れに、一息つくボランティアたち。(下)デイビッドさんはスイスのベルンから。滞在4週目。


学生さんのグループは、畑の土砂出し作業

 近くで行われている、畑の表面に堆積した土砂出しの作業を覗いてみる。われわれと同じボラセンから派遣された、大学生のボランティア・グループが、照りつける日差しの中、黙々と作業を続けている。津波が運んだ海水や瓦磯や土砂で、この辺の田畑はどこも大きな被害を受けた。瓦瞳など大きなものを取り除いた後で、今回は畑の表面に堆積したヘドロなどの土砂を除去するのだ。土砂は乾燥し、相当埃っぽい。この地区ではほとんどの家屋の1階部分が浸水し、避難している人もいるため、復旧作業をするのにも人手が足りない。細かい作業は行政はやらないので、ボランティアの協力が必要だろう。



 (上、下左)津波をかぶった畑の土砂出し作業。根気よくすくいとって一輔車で運ぶ。(下右)津波で破壊された公民館の前には、土嚢が積み上げられている。


午前の作業終了。土手でお弁当を食べる。そして帰路ヘ

 スコップで土砂をすくいとることで、畑は少しずつ元の姿に近くなっていく。農地では塩害除去が次に控える課題らしいが、農家の方が少しでも元気を 土手でお昼ごはんを食べる収り戻してもらえればと思う。近くの側溝でも、東jから来たグループが元気に作業をしていた。私たらのグループは夜までにバスで東京へ戻らなければ々らないため、作業は午前で終わらせてもらう。地元の方が用意してくれた洗い場で、長靴などを洗っび乍業終了。 13時頃、北上川を望む土手で、旅館C作ってもらったお弁当を食べた後、さまざまな思いを抱きながら、バスに乗り込んだ。



(上左、下左)かなりハードな作業だが、みんな明るく取り組んでいる。(上右)地元の方のトラクターでヘドロなどの土砂を収集。(下右)作業が終わり、長靴を洗う

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