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TOSHIHIRO MIURA


作成日:2015.05.29|改訂日:

特集|琵琶湖大橋無料化問題

琵琶湖大橋「有料継続を」 県市長会、県などに意見書提出

 有料か無料かが議論されている琵琶湖大橋をめぐり、県市長会は有料継続を求める意見書を県と県議会に提出する。大津市内で今月27日あった臨時会で決めた。意見書では、無料化すれば年間3億5千万円の維持管理費が必要になると指摘。県全体の道路財源を圧迫し、県内道路網の課題解決にならないと主張する。橋周辺の渋滞解消のための四車線化も必要だとしている。
 1964年開通の琵琶湖大橋は通行料による収益で建設費用を償還できる状態。償還を終えた有料道路は無料化するのが原則だが、管理者の県は維持管理費用の捻出方法などについて有識者にも意見を求めて対応を検討している。三日月大造知事は県議会6月定例会議初日の同月24日に方針を示すと表明しているという(「中日新聞」 2015.05..28)。
 今回はこの問題を「楽市楽座」の現在的視点から考えてみる。

比叡山から琵琶湖大橋



琵琶湖大橋とは

 滋賀県の湖東と湖西を連絡し、県政の均衡のとれた発展と琵琶湖観光の開発を図るため建設され、昭和39年9月に開通。開通以来産業経済、観光発展に大きな役割を果たし、滋賀県を代表する有料道路。1981年3月に大橋の自転車歩行者道の添加、その後の交通量増加に対応するため、大橋の四車線拡幅事業を行い1994年7月に供用され、琵琶湖大橋有料道路として滋賀県道路公社が管理している。
 琵琶湖の東西を行き来する所要時間の短縮、観光の促進を目的として1964年9月28日に開通。中間部は橋桁の下を船舶が航行できるように両端よりも高く、最高地点では水面から26.3mとされていて、橋脚の間隔もほかより広く、最大で140mとされている。国道477号の一部であり、上下2車線ずつの4車線の車道が敷設されている[1]。橋桁は上下線で分離されていて、橋梁部の長さは上り車線橋が1400m、下り車線橋が1350m。
 歩行者や自転車、リヤカーなどは無料であるが、原動機付自転車や自動車などの車両には通行料がかかり、料金所(琵琶湖大橋有料道路管理事務所)は守山市側に設けられている。交通量は1998年以降、1日あたり3万台から3万5千台の間を推移。建設費用は約349億円で、料金徴収期限は2021年9月27日とされている。
 2009年(平成21年)3月に東行き橋梁の追越車線の一部に、約60km/hで走行するとタイヤの振動音で琵琶湖周航の歌が流れる仕組みのメロディーロードが約600mにわたり設置された[4]。橋でのメロディーロードの設置は日本で初めて。
 路線バスは、JR湖西線堅田駅と琵琶湖線守山駅を結ぶ路線などが、当橋を経由する。


交通量の推移(1日当たりの交通量)



琵琶湖大橋 料金 ETCや無料化、値下げ、値上げなどの議論

 琵琶湖大橋の料金について様々な意見交換がなされている。(1)基本的な議論は無料化するのかどうかというもの。(2)そして、ETC化や値下げも含めての検討。(3)設備維持管理費用をまかなうの有料化継続、(4)4車線化なそが検討されているが、一方で値上げの議論は基本的にない。

琵琶湖大橋の料金徴収を望む関係四市

 関係四市(大津、守山、栗東、野洲市)は厳しい道路財源に配慮して料金徴収を望んでいなる。どこの市もお金が無いのは共通しています。無料化されたら維持管理費3.5億円を県税負担する必要が出てくるので、他の道路整備などができなくなる心配が指摘されている。

琵琶湖大橋の料金徴収を続ける法的根拠がない

 道路建設に伴う借入金など未償還額の一括完済が可能な場合、道路料金の徴収を続けるのは不可能ということで外部監査(昨年三月、六月)の指摘を受ける。法的には有料化を続ける根拠がない。

琵琶湖大橋無料化での経済効果

 経済効果があれば無料化する意味があるがまだ試算されていないが、。近江大橋無料化でどこまで経済効果について、無料化1年後の交通量が1.5倍となったとのデータ――大津市と草津市を結ぶ近江大橋の無料化が12月26日(2014年)で1年を迎えるのを前に、県は橋や周辺道路の交通量調査の結果をまとめたが、近江大橋の交通量は無料化前に比べ1.5倍に増え、橋に接続する周辺の道路では渋滞が新たに発生。県は本格的な調査と混雑解消に向けた取り組みを進めるている。県道路課によると、調査は10月28日に実施。無料化前の昨年11月12日の交通量と比較した。近江大橋の12時間の交通量は3万5400台で、約1万1700台増えた。24時間では4万6600台だったが、無料化前の予測は4万8千台で、想定の範囲内としている。また、近江大橋より南にある瀬田川大橋や瀬田唐橋、瀬田大橋の交通量は6〜13%減少――があるが、トータルの交通利便性向上による経済計算、例えば、渋滞量減少による試算は現在報告されていない。

琵琶湖大橋のETC関連議論

 ETC導入の議論は、ETCを導入するとなると多額の費用が発生し、将来、無料化にすることは難しくなる。

 以上のことを踏まえ考察をすすめる。


琵琶湖大橋はこんな橋です

費用便益分析マニュアル



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