トップページ新製品情報2011年度1・2月



持続可能性を支援するニューハード&ソフト

   低炭素社会を実現するために、現在推進れています環境税と排出量取引制度の導入という経済的手法と、技術革新とライフスタイルの変革とを連動させた三位一体の政策が大切だとされています。このコーナーでは、技術革新を担う持続可能社会の実現に向けて支援する新製品の情報を紹介します。

Jパワー|革新的CO2回収型石炭ガス化技術

  Jパワー(電源開発)ま、国内初となる物理吸収法を用いたCO2回収型石炭ガス化技術の開発をスタートする。北九州市若松に設置されているEACtE(多目的石炭ガス製造技術開発)パイロット試験設備で実施する。同試験設備ではこれまで1300℃級ガスタービンの低〜中圧プロセス向けに 化学吸収法を用いたCO2分離回収試験を行つてきた。今回の開発では 1500℃ 超級ガスタービンを利用する次世代IGCCを想定し 高圧プロセス向けに物理吸収法によるCO2分離回収試験装置を新たに設置。同技術の発電プラントヘの適応可能性とエネルギーロス低減の度合いを検証する。なお 物理吸収法と化学吸収法の両タイプのCO2分離回収試験装置を有するのはEAGLE試験設備が世界唯―となる。実証試験期間は平成22年度から平成25年度までの4カ年の計画。

日立製作所|水冷中の物体表面の温度計測法

  日立製作所は水冷中の物体表面の温度分布を 感温塗料により可視化する計測技術を開発した。従来法では最大10℃程度しか計測できなかつた温度幅が 新計測技術では0〜 100℃へと広がつた。これにより、空調機やパワーエレクトロニクス機器など多大な熱を発する機器を、効率よく冷却し発熱を抑制する最適な冷却条件の把握が可能となり、これら機器の省エネ性能の向上が進むことになる。新計測技術の鍵は、光を当てると温度に応じた強度の色を発光する感温塗料と 水中に長時間浸しても塗料が溶け出さないコーティング技術。計測の仕組みはこうだ。波長400ナノメートの光を水中の物体に照射すると、波長650ナノメートルの光が励起される。それをCCDカメラで撮影 温度情報に変換して温度分布を可視化する。同社はこの技術を製品開発に反映させ、今後は各製品の省エネ性能の向上につとめる。/p>

大日本スクリーン製造|世界初、薄膜太陽電池の水素含有量の解析装置

  大日本スクリーン製造 薄膜太陽電池の解析技術薄膜太陽電池の水素含有量を解析する世界初の技術大日本スクリーン製造と岐阜大学は 薄膜太陽電池の製造時における水素含有量を正確に解析する技術を発明した。薄膜太陽電池はガラス基板上にアモルファスシリコン膜を生成させて電池パネルを製造するが その過程で過剰な水素が取り込まれ 光劣化が生じて発電効率が下がるのが課題だった。
  新発明の技術は水素含有量を正確に解析し光劣化を的確にコントロールできるというもの。その結果、パネル性能や安定性の向上や、生産の合理化が実現できる。新技術は大日本スクリーン製造の非破壊非接触で膜厚を測定できる「分光エリプソ式膜厚測定装置」に搭載される。新技術の搭載により 同装置は膜質まで正確に解析できる世界初の装置となる。大日本スクリーン製造では この秋にも新技術搭載の装置を実用化したい考え.実用化されれば薄膜太陽電池の性能が大きく向上しそうだ。大日本スクリーンと岐阜大学は、今回の産学連携研究を通して分光エリプソ式膜厚測定装置の機能を一層強化し、急激な成長が見込まれる太陽電池業界を担う新たな製造プロセスの確立を目指すとともに、世界のエネルギー産業発展に向け、さらなる貢献を図っていくことにしている。


中越パルプエ業|循環型の仕組みで"竹の紙"製品を開発

  12年間で合計6万1390トンの竹を紙の原料として有効利用。今後は集荷量を増やし生産を3倍にする計画。出来上がった竹の紙バンフレットは、淡い茶色をした独特の風合いをもつ。表面がなめらかで書き味がよい。コスト高だが環境志向の高い企業や団体から支持されている。日本有数のタケノコの名産地、鹿児島県。広大な孟宗竹林の懐に位置する中越パルプ工業川内工場。伐採後の竹は林内に放置されたままで、地元農家にとつては処理に困るやつかいな存在。竹林が無数ある日本で竹紙が普及しないのは、ひとえに手間暇がかかるから。あちこちに点在する竹林は集荷が大変な上に、竹は中が空洞なので運搬効率が悪く割が合わない。試行錯誤の末にやっと竹の紙が誕生した。竹を出す人、チップを作る人、チップを購入する人の三者の協力体制があって成り立つ。これを官公庁や企業に購入してもらうことで、竹の循環システムは確立するが、川下に直接働きかけが功を奏し、全国の竹林整備を行う団体や自治体から問い合わせがきた。今後、さらに外部に働きかけて販売ルートのしくみを構築したいと意欲を見せる。

※「特許|竹パルプを原料とする殺菌・抗カビ紙およびその製造方法」



内田洋行∪biqlight | 実験で照明用の消費電力量と CO2排出量63%削減

  「ユビックライト」は、利用用途や時間帯、利用者の嗜好等に合わせて照度や色温度を自在にコントロールできる。各種センサーと運動 して無駄な点灯を自動で節減。多様なLEDモジュールと組み合わせたりICTシステムと運動させたりと 顧客ニーズに合わせる能力も高い。内田洋行では本社ビルのリニューアルに伴いLED照明を全館導入して実証実験を実施。その結果LED照明導入前と較べて 消費電力量とCO2排出量を63%も削減した。照明用エネルギーは同社ビルのエネルギー消費量の約2割にあたる。それを63%もカットできたのは大きな成果だ。同社では これまで蓄積してきた空調や情報デザインのノウハウを強みに売り込み 3年後に100億円の販売を目指す。

日立産機システム|マイクロ水力発電システム「日立エネルギー回収システム」

マイクロ水力発電システム EBS-F125

株式会社日立産機システム(取締役社長 椎木清彦/以下日立産機)は空調用冷却水の環水や、位置エネルギーを持つ水資源が落下する際に発生するエネルギーをマイクロ水車発電機で電力として回収する「日立エネルギー回収システム」に出力9kWの新機種を追加。
 近年、地球温暖化防止の対策として、企業には一層の省エネルギー化への取組みが求められている。オフィスビルや、工場設備等では、さらなる省エネルギー化が推進されていくと考えられます。日立産機は、これらの省エネルギー化の需要に対応する製品として、2003年1月よりマイクロ水力発電システム「日立エネルギー回収システム」を開発し、出力3kWまでの機種を発売していた。
 出力9kWの新機種は、電気事業法において一般用電気工作物に規定され、管理が比較的容易な出力10kW未満の機種を望むユーザのニーズに対応するため、開発製品化。これにより、従来機種で3台並列設置していたものを1台設置で対応が可能になり、設置スペースなどの条件が大幅改善されることになる。また試算*1 では、空調用の冷却環水を利用するケースで年間電気代で約118万円を節減した上、電力量換算で年間CO2排出量を約26d低減できたという。
 「日立エネルギー回収システム」は従来、見落とされていた水資源の位置エネルギーに着目した、大変ユニークなマイクロ発電システム。日立産機では、オフィスビルや病院、工場設備などの省エネルギー需要に対して積極的にPRし、今年度100台の受注をめざしている。

*1 流量2.8m3/min、有効落差35m、24時間365日連続運転、業務用電力15円/kWh で算出

主な特長

  • ・建物空調設備、工場設備などの未利用水力エネルギーの高効率回収
  • ・小型コンパクトでインライン接続が可能など省スペース化を実現
  • ・回収したエネルギーを揚水ポンプへの電力還元のほか、設備の照明や給湯器へ電力供給など、さまざまな用途に活用することが可能

製品仕様・性能

製品型式 EBS-F125
水車口径 入口:100 mm
発電効率 最大59%(流量・落差により変動)
出力 最大9kW(流量・落差により変動)
流量 1.5〜2.8m3/min
落差 10〜35m

使用環境 周囲温度:0〜40℃(凍結なし) 周囲湿度:20〜85%(結露なし)
使用条件 水質:水道水相当 ph6〜8(不凍液混入は可能) 液温度:0〜80℃

使われなくなった水車を利用する小型水力発電システム

小型水力発電システム/エリス

エリスが販売する小型水力発電システムが岡山市に採用され、西川緑道公園に設置された。エリスはLPガス販売のつばめガスのグループ会社。つばめガスでは、近い将来自然エネルギーによる電力の全量買取制度が開始されることを睨み、2010年8月からエリスを通じて小型水力発電システムの販売を開始している。つばめガスが販売しているのは、産業機械の設計・製造のまさなみ鉄工が開発した小型水力発電システム。
従来の水力発電システムは水が安定的に流れている場所に設置するのが基本であるため、設置場所の選定が難しかった。しかし、エリスが販売する発電システムは、ためた水をポンプで水車に送り込んで発電することも可能。設置場所を選ばず、機械が簡素なので簡単に取り付けられ、保守管理も低コストでできるのが特徴だ。農村で使われなくなっている水車に、そのまま取り付けて使うこともできる。
発電装置の価格は500Wタイプで100万円程度。自然エネルギーの全量買い取り制度が導入されれば、買い取り価格は1kWhあたり15〜20円と予想されている。同社の試算では、販売価格を20円と設定して500Wタイプの発電装置を休まず動かした場合、設備導入後11〜12年でイニシャルコストを回収できる。機械の耐用年数は22年なので、イニシャルコスト回収後の10年間で約90万円の収入を得られる計算になる。水車を複数台並列させて発電すれば、収入はさらに大きくなる。
エリスでは、県内の小川や用水路を管理する自治体などを中心に売り込むとともに、全国展開を目指している。

NHKエコ開発(その1)空調用の水流で発電!

NHKは、平成21年〜23年度の次期経営計画「いつでも、どこでも、もっと身近にNHK」で、環境経営に着実に取り組むことを経営9方針の一つに挙げており、省エネ型の機器の開発を進めている。
 その一環として、放送センター内のスタジオや事務室等を冷暖房する空調設備の配管に設置するマイクロ水力発電システムを開発した。空調機を冷却するために使われた水が配管を通じて地下の蓄熱槽に落ちるときの位置エネルギーを利用して発電。
 空調設備の配管には、放送を送出するため24時間水が流れていますが、その流量は外気温の変化や各階の空調機の稼働状況により大きく変化しています。そのため、2台の水車発電機を設置し、これらの組み合わせが自動的に切り替わる制御法を開発し、流量の変化に応じて高出力の発電ができるよう工夫しているという。   本システムは2008年5月7日から放送センターで運転を開始し、5ヶ月で約20,000kWhを発電。発電した電気は放送センター内の動力設備で利用。
  マイクロ水力発電システムの年間発電量は31,000kWhを試算しており、一般的な家庭の8〜9世帯分の発電量に相当。約17トン*1)のCO2削減効果が期待できる。また、本年度、福岡局にも導入する予定。
  NHKではこれからも、省エネ型の放送設備を開発し導入を図り、太陽光発電システムや中継車・ロケ用の車両に低公害車を導入する等の取り組みを推し進めという。

*1) CO2換算係数0.555[kg-CO2/kWh]で算出




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